Aug,24

久しぶりに日記を書く。バタバタしている間に夏が来て、その夏ももしかしたらもう少しで終わる。数日前、いつも降り立つ時間の最寄り駅の空が暗くて、あ、やばい、夏が終わっちゃうのかも、と思って不安になった。まだ海にもお祭りにも行っていない。今年の夏はほとんど室内にいて、カーディガンばかり着ていた。お盆の東京でも、規則正しく電車に乗っていた。わたしはこの数ヶ月で、あんなに一生やめることはできないだろうと思っていたたばこも、お酒もやめた。明らかなきっかけはあるものの、同じくらい絶対やめることは無理だろうと思っていたXでの発信もやめてしまった。全部、やめることができるとは本当に思わなかった。

その代わりと言うべきか、この期間でわたしは新しい気持ちや人との関わり合い方を知ったり、ようやく自分というもののこと(癖や悪いところ)を少しずつ理解したり受け止めたりしている。まだまだ不安定さはあるけど、そういった状態を、ようやく小さく言葉にでき始めた(してもいいかと思えた)ところだ(大体、本当に物事の渦中にいる時は、言葉にしたら全てが溢れていったり、ギリギリのバランスで組み立てられた気持ちがあっけなく崩れていったりするだろうと思っていて、それはすごく怖いことなので、自分ひとりの中でも、自分を静かに扱っている)。だから今は、全体的に前に進んでいるところだと思う。

土曜日。久しぶりにドムとブライスに会った。二人はそれいゆでも、電車で移動する時でも、互いにイヤホンをして音楽を聴いていたり、絵を描いたり、本を読んだり、自分の好きなことをしながら一緒に過ごしていて、わたしはそれがすごく良いと思った。二人に「長い間一緒にいて、仲良く付き合うコツはあるの?」と聞いたら、「僕たちはもう家族みたいなものだからね」と返ってきた。家族、家族かあ。たしかに二人のこの感じは、いわゆる「友情」的なものだけではちょっと足りないような、何かであることが伝わってくる。すごいなと思った。今のわたしにはまだけっこう難しいものだ。

ドムもブライスも、久しぶりに話せて楽しかった。二人は、とてもナチュラルで美しい人たちだ。もしかしたら背伸びなんてしなくていいし、そのままのわたし・わたし達でもいいのかもね、と少し思えたりする、そんな力を持っている。ドムが歩きながら教えてくれた、わたしのWebサイトの文章は日本の小説を読んでるみたいで好きだったということ、帰り道の電車の中までずっと嬉しかった。別の国に住んでいてもたまに二人と会えること、ハグできること、すごく嬉しく思う。ありがとう!愛をこめて。

日曜日。ようやく『急に具合が悪くなる』を渋谷のル・シネマで見た。すごく良かった。これほどまでの真剣なコミュニケーション(頭も心も真剣につかう)はきっとできない。だけど憧れる。そういうコミュニケーションには時折勇気が必要だったりして、その勇気を選択して自分に飛び込んできてくれる人がもしいたとしたら、それはかなり確信を持てる愛だと思った。わたしはこれまでそういった愛に、ひとつ残らず気がついてこれただろうか。それを愛だと思えてきただろうか。少し考えた。

代々木公園を通って帰った。湿気を含んだ深い緑色の空気がして、夜の虫の声がした。少し寂しいけど落ち着く、大好きな感じの夜の空気だった。ベッドでりんごジュースを飲んで寝た。いい休日を過ごした。